テニスラケットの寿命はどれくらい?買い替えるタイミングを解説

2021-05-22更新
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監修
ゴンちゃん
テニスベア・アンバサダー
慶應義塾大学ではレギュラー2番手として、全日本学生テニス選手権大会や全日本大学対抗テニス王座決定試合で活躍。卒業後はYouTuberとして活躍し一躍有名に。2020年12月よりテニスベア・アンバサダーとしてテニスベアに参画。

ラケットは、テニス道具の中でも重要アイテム。大きな買い物ではありますが、使っていればどうしても少しずつ劣化していきます。

「打っていて違和感があるけれど、ラケットを変えた方がいいの?」
「もう5年以上使っているけれど、そのまま使っていていいの?」

そんな悩みを抱えているケースもあるのではないでしょうか。この記事では、買い替えの目安や長持ちさせる方法をご紹介します。

テニスラケットの寿命は?

テニスラケットには、「何年使ったら」というような明確な寿命はありません。ただし、ヒビや破損などによって明らかにラケットの性能が落ちた場合は買い替えが必要となります。

利用者やプレースタイルによっても異なる

人によってそれぞれラケットの使用頻度は異なりますし、プレーのしかたも違うもの。ですから、一概に「何年使ったから買い替えてください」とは言えないのです。

部活などで毎日使っている人と月に3~4回しかテニスをしない人のラケットでは、当然、劣化具合は全く違います。使う回数が多ければ劣化は早くなります。

また、やはりハードヒットするほどラケットに大きな衝撃が加わりますし、ナダルのようにスピンをかけるプレースタイルも、やはりラケットに大きな負荷がかかります。

ガットの寿命とは別

打球感がおかしいと感じる原因として、ラケットの劣化のほかにガットの劣化も挙げられます。おかしいなと感じた時に、その違和感がラケットによるものなのか、それともガットによるものなのか、はっきり判断しましょう!

ガットはけっこう頻繁に張り替えるものなので、長い間ガットを替えていないのならガットが原因かもしれません。ガットの張り替えなら、手軽に済みますね。

ラケットとガットの劣化を見分ける方法として、一番確実なのは、ガットを変えてみることです。ガットを変えてもなお違和感が残るようであれば、ラケットによる問題と考えることができます。また、ラケットが劣化して破損などしている場合、明らかに打球音が変わったり、振動がとても大きかったりと、正常時と比べ大きな変化が感じられるはずです。

自分では判断できないような時は、テニス経験の豊富な人に聞いてみるというのも、良い手です!

適切に使用して長持ちさせよう

現在は技術も進歩しており、普通にプレーをしていれば、ラケットが破損するようなことは考えにくいことではあります。そのため、変えなければいけない状況にならないように、適切な使用を心がけましょう!

また、使用頻度やプレースタイルは変えられないので、長く使うためには、時にはメンテナンスも重要です。

ラケットを投げつけるなど、打球以外に大きな衝撃を与えない

ヒビが入ったり破損したりすれば、ラケットは使えなくなります。プレーにイライラして地面やモノに向かってラケットを投げつけてしまったり、粗末に扱ってモノにぶつけてしまったり、打球以外の大きな衝撃が加わると、ラケットはそれを想定して作られていないため、破損してしまう恐れがあります。

ラケットへ強く当たるのはボールを打つ時だけにして、できるだけ丁寧に扱いましょう。それが自然とマナーを守るフェアプレーとにも繋がります!

ラケットのグロメット部分を掃除する

オムニコートやクレーコートでテニスをする場合、ラケットの先端部分(バンパー)やフレーム、特にガットを保護する「グロメット」という部分に砂などが入り込んでしまいます。そうした状態のまま放っておくと、砂がラケット本体と擦れたり、インパクト時に変な力が加わってフレームが傷んでしまう原因になります。

定期的に確認し、使い終わった歯ブラシ等でキレイに掃除してしましょう。

ラケットについた水分を拭き取る

ラケットやガットは、水分に弱い作りになっています。小雨の中でもプレーすることがあると思いますが、プレー後に水分が付いていたらしっかりと拭き取ってください。

保管方法に気をつける

保管方法にも気を遣いましょう。保管の際は、空気に触れないようにラケットをビニール袋やラケット用の袋などに入れておきます。直射日光が当たらない乾燥した場所、温度差ができるだけ少ない場所に置くようにしてください。高温多湿の場所だと、変形する恐れがあります。

また、ガットが切れた状態で放置しておくと、ガットを引っ張る力が不均等にかかってしまい、ラケットが変形してしまう可能性があります。ガットが切れた時は、できるだけその日のうちに残っている全てのガットを切って、フレームのみで保管するよう心がけましょう。

買い替えるのはまだ早い!修理が可能な部品も

ラケットは、手軽に買える値段ではありません。ラケットの調子がおかしいなと思ったとき、買い替えるのではなく修理で済めば助かりますよね。ラケットを修理するというイメージがあまりないかもしれませんが、どういうときに修理できるのか見てみましょう。

グロメットの破損

ガットが直接フレームに触れないよう、フレームを覆っている部分をグロメットと言いますが、ラケットを使い続けていると、ガットの力が加わるため、この部分が裂けたり欠けたりしてきます。そうすると、ガットが切れやすくなったりボールを打ったときに違和感が出たりします。

グロメットであれば、交換することができます。主にラケットを購入したテニスショップなどに持っていき、相談すると、メーカーから専用のグロメットを取り寄せてもらえます。また、保証期間内で無理な使い方をしていない中での破損であれば、無償で交換してもらえるケースもあります。

元グリップの劣化

グリップは通常、元グリップの上にオーバーグリップを巻いて使います。そのようにして使っていても、元グリップも劣化していくのです。汗が染み込んでボロボロになったりニオイが付いたり変形などが起きたりしてきます。クッション性もなくなり、握った感触が最初とは違ってくると思います。

元グリップも交換できるので、オーバーグリップを替えるときにチェックして、傷みがひどくなったら交換したほうがいいでしょう。

買い替える目安とタイミング

上手に使っていても修理しても、同じラケットをずっと使い続けるのは難しいことです。それでは、どんなときあるいはどんな状態になったら買い替えればいいのでしょうか?

使用年月

まずは、使用年月を考慮しましょう。一般的には(趣味程度で週に2~3回の頻度でテニスをする人)2~3年と言われています。月に3~4回ならもっと長く使えるはずですし、ほぼ毎日テニスをしているなら1年もたないことも多くなります。

折れ(インパクト時にボワーンと響いてしまう)

ラケット破損の多くが、ラケットが折れてしまっている状況です。よほど大きな力が加わった場合を除いて文字通りパキッと折れるケースは少なく、多くの場合フレームの一部にヒビが入ります。

ヒビの特徴として、ラケットの塗装がひび割れのように剥がれることがあります。ただし、単に表面の塗装が剥がれているだけの場合もあるので、しっかりと判別しましょう。

見た目以外に、打球感で判断が可能です。何となく違和感があったら、ラケットを固いところに軽く当てたり10cmほどの高さから落としたりして、音を聞いてみてください。「ボワーン」「バイーン」といった、ちょっと鈍くて間延びした音だったら、ラケットの中の金属が劣化してきています。すでに折れている、または使い続けていると折れる可能性が高い状態です。

同じラケットを2本持っている方も多いと思いますので、もう1本と比べてみると良いでしょう。

その他打球感の変化(劣化)

それまでの打球感との変化も、ラケットが劣化している証拠のひとつです。例えば、打球が飛ばなくなった、逆に飛びすぎるようになった、回転をかけにくくなったというようなことです。ラケットの性能がしっかり発揮できなくなれば、買い替えを検討する時期と言えます。

また、ボールを打ったときに変な振動や音を感じたときも、ラケットが劣化している可能性があります。

自分に合っていないと感じる

ラケットの劣化が原因の買い替えではありませんが、なんとなく使いにくいと感じるなら、思い切ってラケットを買い替えてみてはいかがでしょうか。重いラケットなど自分に合っていないラケットを使い続けているとケガをする恐れがありますし、ラケットを替えることでプレーの質も向上するかもしれません。

ラケットには様々なブランドがあります。どんなブランドがいいか迷っている時は、今使っているもの以外も含めて、色々なラケットを試してみてください!また、ガットを変えるだけも、かなり打球感は変わります。

いずれにも当てはまらなければそのまま使っていてOK!

ここまでご説明したいずれのケースにも当てはまらないのであれば、ラケットをそのまま使い続けて問題ありません!

何よりラケットに異常がないということは、適切に使用できている証拠です。さらに怪我もしていないのであれば、そのラケットが自分に合っているということの裏付けでもあります。

「ラケットを変えてモチベーションを上げたい!」などの理由がない限りは、そのまま使い続けていきましょう。

いかがでしたでしょうか?ラケットはとても大きな買い物ですので、買い替えのタイミングはとても難しいものです。ラケットが壊れてしまったかなと思っても、まだ直せる部品が壊れてしまっただけ、というケースもあるので、自分のラケットの状態をしっかりと把握してみてください!

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