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テニスコートの種類と特徴

Yushi
19/11/24 12:00

テニスコートは、クレーコート、ハードコート、オムニコート、グラスコートといったように、表面の素材によって種類を分けることができます。それぞれの特徴を理解し、これまで以上にテニスを楽しみましょう!

テニスコートは、表面の素材によって種類を分けることができます。この表面の素材や、その違いのことを、表面という意味の英語から「サーフェス」と呼びます。

サーフェスにはいくつかの種類がありますが、それぞれに特徴があります。ボールのバウンドの高さや速さは、このサーフェスによって全く変わってきますし、天候による影響も、それぞれ違っています。

こうした種類や特徴を理解することで、テニスプレイヤーは自身の強みを活かしたプレーを展開することができます。また、錦織選手のようなプロ選手のプレーを観戦するときも、サーフェスの特徴にあった戦略を垣間見ることができます。サーフェスの違いを理解し、これまで以上にテニスを楽しみましょう!

クレーコート

クレーコート

土でできた層の上に、より細かい砂が撒かれたコートです。もともと日本では、このクレーコートが主流でした。

他のサーフェスに比べて素材が柔らかいため、身体、特に足腰への負担が少ないと言われています。また、球速もサーフェスに吸収されるため比較的遅く、またバウンドが低いです。つまり、(ミスしない前提ですが)ラリーが続きやすいサーフェスでもあります。

しかし、雨には弱いサーフェスです。ある程度雨が降ってしまうと、プレーできるようになるまで、短くても数時間かかります。また、何もしないと地面が固くなってひび割れが発生するなど、メンテナンスコストも比較的高いと言えます。

比較的水はけがよい土を利用し、富士山の麓(山中湖)などにクレーコートが集中しています。日本でも有数のテニス合宿スポットとして知られています。

グランドスラムとも呼ばれる四大大会の中では、全仏(フレンチ)オープンでクレーコートが採用されています。日本のクレーコートとは違い、特に欧米では、レンガを砕いて作った粉(アンツーカー)が普及しています。

男子プロで言うと、やはり一番に名前が上がるのがラファエル・ナダルですね!フェデラーや錦織のように、球威がある選手のボールでも、ある程度の勢いはクレーコートに吸収されてしまいます。そのため、ラリー戦が得意なナダルが優位に立ち
、2019年現在で12回の優勝経験という異次元な記録を打ち立ててしまうわけです。

砂入り人工芝コート(オムニコート)

オムニコート

おそらく日本で、特に都内近郊で最も多く見かけるのがこのオムニコートではないでしょうか?

「オムニコート」はもともと、テニスブランドとして有名なダンロップやスリクソンを手がける住友ゴム工業株式会社の製品名です。それ以外にも、東レの「スパックサンド」、三菱化成の「ダイヤサンド」がありましたが、現在最も有名になって残っているのが、オムニコートです。

オムニコートは、水はけが良いため雨に強く、「全天候型」などと称されることもあります。雨が降った場合、多少の水分を含むものの、すぐにプレーに影響を及ぼすものではありません。また、雨が止んだら比較的速く乾く点も大きなメリットです。

しかし、後述する現在世界の主流である「ハードコート」と比べると、球足は遅く、またバウンドも低いです。日本は比較的雨が多い国なので、このオムニコートが多く採用されますが、これが日本のテニスレベルが低いことの原因となっているといった意見もあります。

ハードコート

ハードコート

世界に目を向けると、現在の主流はこのハードコートです。四大大会の中でも、全豪オープンと全米オープンの2大会がハードコートで行われています。

ハードコートは、アスファルトやセメントを土台とした、その名の通り固いコートです。また、表面をコーティングする素材によって、球速やバウンドが変わってきます。選手にとっては、同じハードコートというサーフェスであるにせよ、それぞれに対策が必要なので大変ですね!

とは言え、他のサーフェスと比べれば「速い」コートなので、一般的にはフラット気味の速いボールや、弾まない低いスライス、ボレーは有効とされています。しかし、近年は柔らかいハードコートが出てきているため、ストローク戦が増えていることも事実です。

全米オープンにも採用されている「デコターフ」は、柔らかくなっているハードコートの有名な例です。プレーする選手にとっては、クッション性が向上しているため、身体への負担が少なくなっています。日本でも有明テニスの森をはじめ、採用する施設が増えています。

全米オープンと全豪オープンの違い

グランドスラムの中では全豪オープンと全米オープンの2大会がハードコートで開催されていますが、見た目や素材が異なります。

全米オープンのコートは、ラインの内側が青、外側が緑というカラーリングです。とても観客との距離が近いことが有名で、応援にも熱が入ります。先ほども触れた「デコターフ」が使用されています。

一方全豪オープンは、微妙な色の違いはありますが、ラインの内側も外側も青色一色に統一されています!テニスボールが良く映えますね。全豪オープンでは「プレクシクッション」という種類のサーフェスが採用されています。一般的にはデコターフに比べ柔らかいと言われています。

しかし、2020年から、全豪オープンは「グリーンセット」という別の素材を採用することを発表しています。グリーンセットは、毎シーズンの戦績がよかった選手だけが出場できる最終戦ATPファイナルズでも採用されています。グリーンセットは構成する素材のバランスを変えることで表面の硬さを調整できます。

ハードコートの中でも、素材によって選手の得意不得意が分かれるため、2020年以降の全豪オープンではトレンドが変わるかもしれません。

違いについて下の表にまとめましたので、ご覧ください。

大会 ハードコートの種類
全豪オープン 2019年以前:プレクシクッション
2020年以降:グリーンセット
全米オープン デコターフ
ATPファイナルズ グリーンセット

有明テニスの森公園でのテニスコート利用が再開!

(2019年11月17日追記)
現在、有明テニスの森公園では、2020年東京オリンピック開催に向けた改修工事を終え、一部コートを貸し出しています!ただし、今回の利用再開は期限付きなので注意が必要です。2020年1月以降は、オリンピックに向けた準備で再び利用できなくなります。

改修されたばかり&オリンピックでは世界中から集まるトッププロがプレーするコートでプレーするまたとないチャンスです。詳細は、東京都のウェブサイトをご覧ください。

有明テニスの森公園の改修工事後の一部利用再開について

グラスコート

グラスコート

ウィンブルドンと言えば、芝、つまりグラスコートです。四大大会のひとつとして採用されているものの、伝統的な意味合いが強く、現在は主流ではありません。伝統的なウィンブルドンの特別ルールについては、以下をご覧ください。

伝統を重視!ウィンブルドンの特別ルール

グラスコートはとても癖のあるコートで、且つシーズンが短いため、プロでも攻略が困難です。バウンドした後の球足は、全サーフェスの中で最も速いとも言われています。そうしたサーフェスで数々のタイトルを取ってきたフェデラーは、まさにオールラウンダーと言えるでしょう。

なお、日本にも、天然のグラスコートが2箇所だけあります(他にもあったらぜひ教えてください!)。ウィンブルドンには行けないけれど、芝でテニスをして見たいという方は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

カーペットコート

カーペット

カーペットコートは、主にインドア(屋内)のテニススクールなどで採用されています。

カーペットコートは、その名の通りカーペットのような素材でできており、ほかのサーフェスと比べて表面が柔らかいのが特徴です。そのため、小さな子どもをはじめ、テニスを始めたばかりの方が万が一転んでも、怪我をしにくくなっています。

しかし、プレーヤーとしてはかなり対応が難しいサーフェスでもあります。球足はかなり速いですが、バウンドは低く、これまでご紹介したコートの中ではグラスコートに似ています。シューズも専用のものを使います。

スクール内を除き、大会等で使用されることはめったにないサーフェスですので、特段対策する必要はありません。ただし、球足の速さに慣れるには、適したコートだと思います!


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