【2025年最新】ハレ・オープン(旧:ゲリーウェバ-・オープン)とは
ATP500の大会であるハレ・オープンのドロー表、開催日程(大会スケジュール)と放送予定、開催地/会場、開催時期、サーフェス、獲得ポイント/賞金、歴代優勝者、そして名場面をご紹介します。
目次
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ハレ・オープン2025のドロー表


ハレ・オープン2025の開催日程(大会スケジュール)と放送予定
2025年大会は、6月16日(月)〜6月22日(日)(現地時間)に開催が予定されています。
スケジュールの詳細と放送予定は以下の通りです。
ATP | 日本時間 | 放送予定(TV) | 放送予定(オンデマンド) |
---|---|---|---|
1回戦 | 6/16(月)18:30~ | --- | U-NEXT |
1回戦 | 6/17(火)18:30~ | --- | U-NEXT |
2回戦 | 6/18(水)18:30~ | --- | U-NEXT |
2回戦 | 6/19(木)18:30~ | --- | U-NEXT |
準々決勝 | 6/20(金)18:30~ | --- | U-NEXT |
準決勝 | 6/21(土)19:00~ | --- | U-NEXT |
決勝 | 6/22(日)19:00~ | --- | U-NEXT |
ハレ・オープンとは
グラスコートの大会は、全仏オープン終了後からウィンブルドンまでの1カ月しかありません。ハレ・オープンはその貴重な大会の一つで、6月中旬に行われます。
1993年の第1回以来冠スポンサーを務めていたゲリー・ウェバー社にちなんで、「ゲリーウェバ-・オープン」という大会名で長年親しまれていましたが、2019年に冠スポンサーが変わり「ノベンティ・オープン」となりました。2022年以降は再び冠スポンサーが変わり、現在の大会の正式名称は「テラ・ウォールトマン・オープン」となっています。
ハレ・オープンとまったく同じ日程で、イギリスのロンドンではクイーンズクラブ選手権が行われます。どちらも2週間後のウィンブルドンの前哨戦として位置付けられ、大会の規模(賞金やドロー数など)もほぼ同じです。両大会は、2014年まではATP250のカテゴリーでしたが、2015年からATP500に格上げされました。スポーツが盛んなドイツで、ハレ・オープンは最高潮に盛り上がるイベントの一つとなっています。
開催地 | ハレ(ドイツ) |
---|---|
会場 | OWLアリーナ |
サーフェス | グラス |
開催時期 | 6月第3週 |
獲得ポイント | 500ポイント |
獲得賞金 | 総額:約250万ユーロ |
ドロー数 | シングルス:32、ダブルス:16 |
冠スポンサー | TERRA WORTMAN |
公式ウェブサイト | https://www.terrawortmann-open.de/en/ |
ハレ・オープンの開催地/会場
ハレ

ハレ・オープンが行われるドイツ・ハレは、東ドイツのエリアでザクセン=アンハルト州に属しています。州内では最も人口が多い都市です。路面電車が発達しており、市内の移動には困らないでしょう。
比較的大きな街ですが都会というほどでもなく、歴史と音楽と自然を感じられるのんびりした雰囲気もあります。
OWLアリーナ

ハレ・オープンの会場のOWLアリーナは、1992年に造られました。90秒以内に閉まる開閉式の屋根が付いていて、11,500人収容できます。テニス以外のスポーツイベントやコンサートなども開催される多機能アリーナです。
ハレ・オープンの開催日程
ハレ・オープンは、例年6月第3週に開催されます。6月末に行われるウィンブルドンの前哨戦でもあります。
ハレ・オープンのサーフェス
ハレ・オープンは、ウィンブルドンと同じグラス(芝)のコートで行われます。
ハレ・オープンの獲得ポイント/獲得賞金
ハレ・オープンで、優勝者・準優勝者が獲得できるポイントと賞金をご紹介します。
ATP500
ATPツアーの中で、ハレ・オープンはATP500大会に含まれます。優勝者には500ポイント、準優勝者には330ポイントが付与されます。
また、2025年大会での賞金は、優勝者へ471,755ユーロ、準優勝者へ253,790ユーロが予定されています。
なお、ATP500とは、男子プロテニス協会「ATP(Association of Tennis Professionals)」が運営する大会です。トップ選手が参加する主なATPツアーは「グランドスラム」「ATPファイナルズ」「マスターズ1000」「ATP500」「ATP250」とあり、その中のATP500は年間13大会行われます。上位30位以内の選手(コミットメントプレーヤー)には、ATP500の13大会のうち4大会に出場義務があり、さらに全米オープン以降に行われる大会の中で少なくとも1大会に出場しなければなりません。全米オープン以降のATP500は、ジャパンオープンを含め4大会です。
ハレ・オープンのシングルス歴代優勝者
ハレ・オープンの、過去10年の優勝者をご紹介します。
- 2024年-ヤニック・シナー
- 2023年-アレクサンダー・ブブリク
- 2022年-フベルト・フルカチュ
- 2021年-ウゴ・アンベール
- 2020年-開催中止
- 2019年-ロジャー・フェデラー
- 2018年-ボルナ・チョリッチ
- 2017年-ロジャー・フェデラー
- 2016年-フロリアン・マイヤー
- 2015年-ロジャー・フェデラー
ハレ・オープンの名場面
ラファエル・ナダルが赤土の王者なら、芝の王者はロジャー・フェデラーでしょう。グラスコートのハレ・オープンで、フェデラーは2003年から2019年まで10回も優勝しており、最多優勝者です。そんなフェデラーにとって馴染みのあるこの大会で、珍事件が起こりました。
ハレ・オープンがATP250で行われた最後の年である2014年、ロジャー・フェデラー対錦織圭の準決勝のことです。第1セットは6-3でフェデラーが取ります。第2セットはタイプレークまでもつれましたが、グラスコートに強いフェデラーがリードし、6-4のマッチポイントまできました。錦織選手がバックハンドで返したボールがネットを超えず、そこでフェデラーの勝利が決まります。ガッツポーズをするフェデラー。試合に勝ったことを喜んでいるのかと思ったら・・・。
通常は、ネットを挟んでお互いの健闘を称えるところです。錦織選手はネット際でフェデラーを待ちますが、フェデラーは来ません。試合終了の瞬間はネット際にいたのに、フェデラーはベースラインまで戻っていました。フェデラーは、試合が終わったことに気付いていなかったのです。 「おっと、しまった」という感じで両手を上げながら、慌てて錦織選手の元に駆け寄るフェデラー。負けた錦織選手にも笑顔が見られます(苦笑いかもしれませんが)。百戦錬磨で常に冷静沈着なイメージがあるフェデラーの、お茶目なワンシーンでした。
ちなみにこの年、フェデラーは見事優勝に輝きました。