テニスのスイス・インドア(バーゼル・オープン)とは

2022-06-13更新
2,004
監修
ゴンちゃん
テニスベア・アンバサダー
慶應義塾大学ではレギュラー2番手として、全日本学生テニス選手権大会や全日本大学対抗テニス王座決定試合で活躍。卒業後はYouTuberとして活躍し一躍有名に。2020年12月よりテニスベア・アンバサダーとしてテニスベアに参画。

スイスの隣国のオーストリア・ウィーンで行われる「エルステ・バンク・オープン」と同じスケジュールで、シーズン終盤の10月末に開催されるATP500のスイスインドア。1970年から続く歴史ある大会です。

残す試合数もあとわずかとなる頃なので例年、ポイント争いをしている各選手が熱戦を繰り広げます。しかし、2020年・2021年は新型コロナウィルス感染症の影響で開催中止となってしまいました。

スイス・インドア(バーゼル・オープン)の概要

スイスインドアは1970年に始まりました。当初は屋内カーペットで行われていましたが、1978年からは屋内ハードに変更されます。1995年には、現会場の「セイント・ジャコブ・ホール」へと会場が移りました。セイント・ジャコブ・ホールは、地元の偉大な選手にちなんで「ロジャー・フェデラー・アリーナ」という愛称が付けられています

2020年・2021年は中止となりましたが、2020年に予定されていたスイスインドアの大会概要をご紹介します。

開催地 バーゼル(スイス)
会場 セイント・ジャコブ・ホール
サーフェス ハード
開催日程 10月第4週
獲得ポイント 500ポイント
獲得賞金 総額:約214万ユーロ
ドロー数 シングルス:32、ダブルス:16
公式ウェブサイト スイスインドアオープン公式ウェブサイト

スイス・インドア(バーゼル・オープン)の開催地/会場

スイスと聞くと、マッターホルンやアイガーなど険しく壮大な山々や登山列車、『アルプスの少女ハイジ』やチーズフォンデュなど美しいアルプスの風景を思い浮かべる人が多いと思います。また赤十字やWHO、永世中立国といった平和的なイメージもありますね。そして、テニスファンにとってはもちろん「ロジャー・フェデラー」ですね。

スイスインドアは、ロジャー・フェデラーの故郷でもあるバーゼルで開催されます。フランスとドイツの国境に位置するため、それぞれの国の鉄道がバーゼルの駅を通り、互いの国を結んでいます。ライン川の終着点でもあり、ライン川を利用したスイス唯一の貿易港もあります。

バーゼルで10月末に開催されるスイスインドアの会場となるのは「セイント・ジャコブ・ホール」です。「ロジャー・フェデラー・アリーナ」という通称が付けられているのは、もちろんフェデラーを称えてのこと。とはいえテニス専用施設ではなく、バドミントンなどの国際スポーツ大会やコンサートも行われます。収容人数は約9,000人です。

スイスインドア(バーゼルオープン)の開催日程

スイスインドアは、10月末に行われます。隣国のオーストリア・ウィーンで開催されるエルステとまったく同じ日程ですが、新型コロナウィルス感染症により、2020年と2021年のスイスインドアは中止されました。

スイス・インドア(バーゼル・オープン)のサーフェス

スイスインドアはその名の通り、インドア(屋内)のハードコートで行われる大会です。

スイス・インドア(バーゼル・オープン)の獲得ポイント/獲得賞金

スイスインドアで、優勝者・準優勝者が獲得できるポイントと賞金をご紹介します。

ATPツアー500

ATPツアーの中で、スイスインドアはATP500大会に含まれます。優勝者には500ポイント、準優勝者には300ポイントが付与されます。また、2020年大会(中止)での賞金は、優勝者431,390ユーロ、準優勝者が216,525ユーロでした。

なお、ATP500とは、男子プロテニス協会「ATP(Association of Tennis Professionals)」が運営する大会です。トップ選手が参加する主なATPツアーは「グランドスラム」「ATPファイナルズ」「マスターズ1000」「ATP500」「ATP250」とあり、その中のATP500は年間13大会行われます。上位30位以内の選手(コミットメントプレーヤー)には、ATP500の13大会のうち4大会に出場義務があり、さらに全米オープン以降に行われる大会の中で少なくとも1大会に出場しなければなりません。全米オープン以降のATP500は、ジャパンオープンを含め4大会です。

スイスインドア(バーゼルオープン)のシングルス歴代優勝者

スイスインドアの2010年からの優勝者をご紹介します。

2019年 ロジャー・フェデラー
2018年 ロジャー・フェデラー
2017年 ロジャー・フェデラー
2016年 マリン・チリッチ
2015年 ロジャー・フェデラー
2014年 ロジャー・フェデラー
2013年 フアン マルティン・デルポトロ
2012年 フアン マルティン・デルポトロ
2011年 ロジャー・フェデラー
2010年 ロジャー・フェデラー

スイスインドア(バーゼルオープン)の名場面

スイスインドアの開催地・バーゼルは、ビッグ4の一人であるロジャー・フェデラーの出身地。自分の故郷で開催される大会ですから、フェデラー自身もスイスインドアには思い入れがあるようです。10度目の優勝を達成した表彰式では、勝ち慣れているであろうフェデラーも涙を流しました。

スイスインドアでのフェデラーの成績は特筆すべきものがあります。2006年~2019年の14年間(2016年は欠場)で優勝が10回、準優勝が3回。つまり、出場すれば必ず決勝まで進んでいるのです。フェデラーがプロに転向したのは1999年なのですが、2000年と2001年にも準優勝しています。2000年代のスイスインドアは、フェデラーの独壇場といっても過言ではないでしょう。

選手として関わっているだけでなく、なんとフェデラーは子どもの頃にこの大会でボールパーソンをした経験もあるのだそうです。幼い頃からずっと親しんできた大会でもあるわけですね。故郷で10度の優勝を果たすなんて、フェデラーの真の強さにあらためて驚きます。

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