テニスのファーストサーブを確率高く入れるコツとは?全日本女子単複優勝者が解説

2023-04-15更新
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テニスの試合では、必ず自分がサーブするターンが回ってきます。自分のサービスゲームをしっかりキープすることは、試合に勝つための大事な要素の一つです。そこでダブルフォルトをしてしまったり、ファーストサーブが入らないと、試合展開を優位に進めることができません。

逆にファーストサーブをきちんと入れて攻めることができれば、大きくリードするチャンスとなります。自信を持って自分のサーブゲームを迎えられるよう、ファーストサーブを確率高く入れるコツを見ていきましょう!

 

監修
大前綾希子プロ
島津製作所所属
1993年生まれ、京都府出身。3歳からテニスを始め、2011年4月にプロ転向。2016年の全日本テニス選手権ではシングルス・ダブルスともに優勝を果たし、単複2冠に輝いた。

ファーストサーブのコツ①:トスを高く上げすぎない

1つ目のコツは、「トスを高く上げすぎない」ことです。

大前プロ自身、以前はトスをとても高く上げていたそうです。しかしながら、トスが高すぎるとボールの滞空時間が長いため、風が強い時や感覚が悪い時にはトスがずれやすく、上げたいところになかなか上がらないリスクがあります。

以前の高いトスを再現したサーブがこちらです。あまりの高さにボールが画面から見切れてしまっています。まっしーもボールを見上げるほどです。

 

このように、トスは必要以上に高く上げすぎないよう意識することが大切です。空高く上げるイメージではなく、自分より少し背の高い棚の上に卵を置くくらいのイメージでトスの高さを調節しましょう。

ファーストサーブのコツ②:流れを止めない

2つ目のコツは、「流れを止めない」ことです。

トスを上げてからサーブのモーションが始まりますが、体全体の動きの流れを止めないよう意識しましょう。

流れが止まってしまうと、ラケットを担いだり膝を曲げたりすることで溜めたエネルギーが止まってしまい、サーブを打つ直前になって再度エネルギーを生み出さなければなりません。これは体力のロスにもつながり、後半になると疲労してしまう原因にもなります。

体力を温存するという意味でも、サーブのモーションの流れを止めないことは大切なポイントです。流れるように、ラケットを担いだらすぐ打つことを意識しましょう。

ファーストサーブのコツ③:ボールを斜めから捉える

3つ目のコツは、「ボールを斜めから捉える」ことです。

大前プロは以前フラットサーブに頼りがちだったとのことで、そのサーブが入れば大いに攻めることができましたが、直線的なサーブゆえにファーストサーブが入らず苦戦したこともあったそうです。そこで、それまでボールを真後ろから捉えていたそうですが、斜め後ろ上から捉えるように改善したそうです。

ボールを捉える位置を変えることでファーストサーブに回転がかかるようになり、確率を上げることができます。フラットサーブは隠し玉として持っておきつつ、確率の高いファーストサーブとして、ボールを斜め後ろ上から捉える練習をしてみるのも効果的です。

自分に合うコツを積極的に実践してみよう!

以上、ファーストサーブを打つコツとして、

  1. トスを高く上げすぎない
  2. 流れを止めない
  3. ボールを斜めから捉える

の3点をご紹介しました。

レッスン終わりに大前プロより、自分に合うと思ったコツを実践してみるというアドバイスをいただきました。たしかにコツの受け取りやすさには個人差があります。自分に合うコツや良いアドバイスを取り込んで、より良いファーストサーブを打てるように練習してきましょう!

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