【シングルスで使える】テニスのバックハンドのドロップショットの打ち方とコツを全日本優勝者が解説

2023-05-09更新
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テニスのシングルスでポイントを決める方法はたくさんありますが、そのうちの一つにドロップショットがあります。今回は、全日本ベテランテニス選手権優勝者の河野コーチより、シングルスで使える、バックハンドで打つドロップショットの打ち方とコツをご紹介します。

監修
河野佳子コーチ
江坂テニスセンターコーチ
江坂テニスセンター(大阪府)コーチであり、全日本ベテランテニス選手権‘22(女子シングルス50歳以上)の優勝者。ベテランJOPランキング(女子シングルス:50才以上)では、2位以降を大きく引き離し圧倒的1位を奔走中(2023年02月28日付)。

バックハンドのドロップショットを打つタイミング

今回は、アドバンテージサイドのクロスラリーの途中でドロップショットを打ってポイントを決めるというシチュエーションを想定してみます。

ドロップショットは相手にばれないように打つことが一つのポイントです。そのためスライスのバックハンドでクロスラリーをつないでおき、途中でストレートにドロップショットを打つと効果的です。

バックハンドのドロップショットの打ち方

サービスボックス中央の長さに打つ

ドロップショットは、サービスボックスの中央にボールが着地するくらいの長さで打ちましょう。

もちろん、よりネット付近にボールを落とせるのに越したことはありませんが、あまりに短いショットを狙いすぎると、そもそもネットに届かないリスクがあります。

ドロップショットは、ボールがサービスボックスの中で2バウンドするくらいの長さを目安に打ちましょう。

ネットぎりぎりを通さなくて良い

短い球を打つために、ネットぎりぎりの高さを通そうという人もいるかもしれません。しかし必ずしもその必要はなく、動画内の河野コーチのお手本を見ると、ネットの上ラケット1本分くらい余裕があって良いことが分かります。

今回はバックハンドでストレートにドロップショットを打つというシチュエーションを想定しているため、ネットの高さにはなおさら気をつけなければならず、ある程度の高さを通すことでネットミスのリスクを減らすことができます。

バックハンドのドロップショットが決まるコツ

ストロークと同じフォームで打つ

ドロップショットは相手の意表を突くことがポイント獲得につながる秘訣です。そのためドロップショットを打とうとするのではなく、ストロークと同じフォームで相手からわからないように打つことがコツです。

それまでスピンショットで強打していたのに、急にスライスの構えをすると相手の注意を引いてしまいます。そのためストロークの段階からスライスでラリーをしておきましょう。

手の甲を外側に出すように打つ

ではスライスのフォームは変えないまま何を変えればドロップショットを打てるかというと、それはフォロースルーです。

ストレートにドロップショットを打つときは、ストロークと同じように構えて、手の甲を外側に出すような感じで打つことを意識しましょう。

弾まないように打つ

ドロップショットは、相手のコートに着地した後弾まないことが理想です。

ボールが弾んでしまうと、相手にボールに追いつく時間を与えてしまったり、相手にとってチャンスボールとなる可能性があったりと、ドロップショットを打つことで逆に自分が不利な状況を作り出してしまうからです。

ボールの軌道はネットミスをしない程度の高さを通しても、ボールがバウンドした後は弾ませないことを意識しましょう。

バックハンドのドロップショットの練習方法

バックハンドのドロップショットの打ち方とコツをおさえたら、続いて実践練習をしていきましょう。

ネットをはさんで、ラケットで球出しを行ないます。クロスにスライスのストロークショットを2球→ストレートへドロップショットを1球、の反復練習を行ないましょう。

力加減などに気を付けながら、徐々に感覚をつかんでいきましょう。

試合に活かそう!

シングルスの戦術は人それぞれですが、ドロップショットが打てるようになると戦術の幅がぐっと広がります。幅広い戦術を持っておくと、単純な力比べではかなわない相手からでも、ポイントを取る糸口を見出すことができます

相手が前のボールの処理が得意でなかったり、あまり足が速くなかった場合は、ドロップショットを打つことで、相手の苦手をピンポイントで攻めることができます。

試合で活かせるよう、しっかり練習していきましょう!

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