テニスの球出しが上達する練習方法とコツをご紹介!テニスコーチのような球出しをするには?
テニスの球出しは、いわば実際の試合の一部を切り取ったシチュエーション作りです。球出しがうまくなるための練習というと、少し不思議に思われるかもしれませんが、球出しのコツを知っておいて損はありません。
というのも、球出しがうまくいかないと、そもそもの練習自体が成り立たないことがあるからです。一方で、練習テーマのシチュエーションに近い球出しができると、より質の高い練習につながります。
そこで今回は、インドアテニススクールノアのコーチ陣より、球出しの練習方法とコツをご紹介いただきました。早速見ていきましょう!
テニスの球出し練習方法①:1点出し
まず1つ目の球出し練習方法は、「1点出し」です。1点出しは、球出しする箇所を1つに決め、同じコースに連続して球出しします。
1つのショットを重点的に練習するメニューを行なうときなどに役立つ球出し練習です。
サービスラインに立ち(サービスラインにどちらかの足がかかっていれば良い)、正面の枠を目がけて球出しします。
目標は1分間で20球
1分間で枠の中に何球入れられたかをカウントしましょう。
目標は20球です。(参考記録…ゴンちゃん:22球、きくしゅん:16球、ノアコーチ:55球)
テニスの球出し練習方法②:2点出し
2つ目の球出し練習方法は、「2点出し」です。2点出しは、球出しする箇所を2つ決めます。
複数の練習生を真ん中2列に並ばせてフォアハンド・バックハンドをそれぞれ打たせるメニューや、1人の練習生を左右に走らせる振り回しメニューなど、1球ごとに球出しコースを変えるメニューを行なうときなどに役立つ球出し練習です。
サービスラインの真ん中に立ち、左右にある枠を目がけて交互に球出しします。左右交互に球出ししなければならない分、1点出しより難易度が上がります。最初は、右だけ入るなど偏りがあるかもしれませんが、気にせず球出し練習しましょう。
目標は1分間で20球
こちらも1分間で枠の中に何球入れられたかをカウントしましょう。
目標は20球です。(参考記録…ゴンちゃん:14球、きくしゅん:12球)
テニスの球出し練習方法③:速出し
3つ目の球出し練習方法は「速出し」です。速出しは、間髪入れずとにかくスピーディに球出しをします。
ボレーのポーチ練習などテンポの速いメニューを行なうときなどに役立つ球出し練習です。
アレーコートのサービスラインあたりに立ち、正面のアレーコートへできる限り速いペースで球出しします。グリップは短く持っても構いません。
目標は30秒間で30球
今度は、30秒間で何球入れられたかカウントしましょう。
目標は30球です。(参考記録…ゴンちゃん:30球、きくしゅん:38球、ノアコーチ:70球)
テニスの球出しのコツ
以上、3つの球出し練習方法をご紹介しましたが、すべてに共通するコツがあります。
球出しのコツ①:手元は見ない
1つ目は「手元を見ない」ことです。
目線を常に枠(打ちたいところ)に定めておくことで、球出しのボールがブレたり散らばることを防げます。また、手元を見ずに相手を見ながら球出しすることで、相手の動きがよく見えるので、よりアドバイスしやすくなります。
球出しのコツ②:スタンスを広くとる
2つ目は「スタンスを広くとる」ことです。
両足を大きく広げて立ってスタンスを広くとり、球出しに必要な力を楽に出せる体勢をとりましょう。
球出しのコツ③:手首をあまり使わない
3つ目は「手首をあまり使わない」ことです。
球出しは大量の球数を打つことになりますので、手首を使うと痛めてしまう可能性があります。そういった怪我を防ぐために、手首は固めて、力を入れないようにして球出ししましょう。
また手首を固めておくと、ラケットが常に同じような軌道を描くため安定感を出すこともできます。
球出しのコツ④:ボールを持つ手をカゴから出さない
4つ目は「ボールを持つ手をカゴから出さない」ことです。
テンポよく球出しを行なうときに、特に意識したいコツです。カゴからボールを取り出すというよりは、カゴからボールを投げるようにして、速いテンポを作りましょう。
テニスベアでは、このような練習経験を積んだメンバーが球出しする練習会も開催しています。質の高い練習に取り組みたい方は、ぜひイベントをチェックしてみてください!