テニスのバックハンドの高い打点を狙われた時の対処法とは?世界で戦う波形プロが解説

2022-02-09更新
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テニスのバックハンドは苦手分野になりやすいショットの一つです。特にバックハンドの高い打点となるとコントロールがしづらく、返球に一苦労するのではないでしょうか。

そんな悩みを解決するべく、今回は、女子プロテニスプレーヤーの波形純理選手より、バックハンドの高い打点の対処法を3つ教えていただきました。習得難易度レベルはSクラスかもしれませんが、この対処法を習得できれば、ラリー中にバックハンドの高い打点を攻められても、消極的な気持ちが出てきたり自信をなくすことなく、常に余裕のあるラリーを続けられるはずです。

自分のプレーに磨きをかけたい人、バックハンドでもう一段階上のレベルへ行きたい人、必見の内容です!

監修
波形純理プロ
フリー
埼玉県越谷市出身。早稲田大学在学中にインカレ優勝。卒業後プロに転向。全豪オープン(2011)、全仏オープン(2011)のシングルスで本選出場経験。長く伊予銀行に所属していたが2020年にフリーへ。

バックハンドの高い打点の対処法①:高いところで打たない

まず最初の対処法は、「高いところで打たない」ことです。

ライジングで返す

バックハンドの高い打点は力が入りづらいですが、発想を転換させて、そもそも高いところで打たないで済むよう動きましょう。動画内では、ライジングで返すというアドバイスがありました。

ボールが大きく弾むからと言って、下がる必要はありません。ボールのところへ素早く追いつき、ボールが自分のコートに着地した直後の跳ね上がりを打つようにすると、高い打点で打つことを回避できます。

相手の時間を奪える

自分からボールに向かっていくことは、自分のテンポも速くなるためボールを打つタイミングが難しかったり、たくさん足を動かさなければならないため体力を消耗するというハードルがあります。

しかし、バウンドを待たずにライジングで返球していくことで相手の時間を奪えるため、それを相手が嫌がった場合、それ以上バックハンドの高い打点を狙われなくなることが期待できます。

バックハンドの高い打点の対処法②:左手を上げる

①ができずに、高い打点で打たなければならなくなった場合の対処法は、「左手を上げる(左利きの場合は右手を上げる)」ことです。

抑えが効くように左手を使う

左手を上げる意味は、ボールを上から抑える力を作るためです。高い打点で打たされているため、いつも通り打つと高い軌道のままアウトボールになってしまう心配があります。そうならないように、フォロースイングで左腕を大きく上に上げることで、ボールを上から抑える力を作ることが狙いです。

左手を使いづらい人はボールを抑えることを意識する

波形プロ自身、これは独自の方法だと言っている通り、この対処法の受け取りやすさには個人差があるかもしれません。そのため左手を使いづらい場合は、左手の動かし方より、ボールを上から抑える意識をもつことを重視して実践してみましょう。

無理に左手を上げずとも、そのように意識するだけでボールはちゃんと飛んで行ってくれる、と波形プロは解説しています。結果的に左手が上がった状態にたどり着く人もいるかもしれません。

バックハンドの高い打点の対処法③:とりあえず返す

②も③もできずに、さらに高い打点で打たざるを得なくなってしまった場合の対処法は、「とりあえず返す」ことです。

無理をせずとりあえず返す

バックハンドの高い打点に良いショットを打たれ、体勢がかなり厳しくなった時は、難しいことを考えず、とりあえず相手のコートにボールを返すことに専念しましょう。

同じ高さの高い軌道で構いません。次のボールで立て直そうという気持ちで、いったん凌ぐことが大切です。

高いところを通して返球する

とりえず返球するとはいえ、最低限防御力のある球を打つことは必要です。そのため、ネットより高いところを通して返球するようにしましょう。

相手のクロス(相手のバックハンド)に深いボールで返せることが理想ですが、浅くなってしまったとしても、ネットより上の高いところを通して返球できるようにしましょう。いったん体勢を立て直して、次のボールからチャンスをうかがいましょう。

苦手分野の対処法を習得して1つ上のレベルへ

以上、バックハンドの高い打点の対処法は、

  1. 高いところで打たない
  2. 左手を上げる
  3. とりあえず返す

の3つをご紹介しました。

ピンポイントな場面だけに、それに特化したアドバイスは今まであまりなかったかもしれません。ぜひこれを機会に、スキルのレベルアップをしていきましょう!

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