テニスラケットの重りにはどんな効果がある?マイラケットをカスタマイズしよう
今回はテニスラケットの重りについてご紹介します。
「テニスラケットの重りってどんなもの?」
「テニスラケットに重りをつけると、どんな効果があるの?」
「テニスラケットのどこに貼ればいいの?」
上記のような疑問にお答えします。「サーブやストロークをもっと安定させたい」「ラケットを変えずに振り抜きを良くしたい」と考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
テニスラケットの重りはどんなもの?
テニスラケットは重りをつけることで重量を増やす、もしくはウェイトバランスを調整することが可能です。基本的には「バランス(リード)テープ」をラケットに貼りつけることでカスタマイズすることができます。
重りとなるテープの素材は鉛やタングステン等が使われており、テニス用品メーカーが製造・販売しています。柔らかい素材で薄く帯状となっており、裏側は粘着テープになっているため、ラケットの好きな部分に貼り付けることが可能です。
バランステープを一気に数十グラムも重くしてしまうとラケットの操作性も落ちてしまうため、±5g程度で調整するようにしましょう。
テニスラケットに重りを付けることでどんな効果がある?
テニスラケットに重りをつけると、以下のような効果が得られます。
- ラケットのウェイトバランスが変わる
- ラケットのスイングスピードが加速しやすくなる
- 面のブレが減り、打ち負けにくくなる
- スイートスポットの位置が変わる
- ラケットが軽く感じるようになる
ただし、テニスラケットのどこに重りを貼るのかで得られる効果は異なるため、貼る位置に関しては「どこに貼るとどうなるのか」という点を踏まえたうえで判断しましょう。
ただ重りをつけるだけで面のブレが減り打ち負けにくくなるということではなく、貼る位置によってはかえって面がブレやすくなるため注意が必要です。
テニスラケットに重りを貼る位置はどこにすればいい?
重りとなるバランステープをラケットのどこに貼り付けると、どのような効果があるのかを把握しておくことで、イメージ通りの効果が得られるでしょう。特に、ラケットを振るときに感じる重さ、スイングウェイトは重りを貼る位置によって大きく変動します。
グリップに近い位置に重りをつけてもスイングウェイトは増加しにくく、反対にラケットの先端に近い位置に重りをつけるとスイングウェイトは増加しやすくなります。同じ重さでも、ラケットの先端寄りにつけるとラケットがより重く感じるということです。
以上を踏まえたうえで、ラケットのどこに重りを貼るとどうなるのかを見てみましょう。
ラケットヘッドに貼った場合
ラケットヘッドに貼ることで、少ない重量でもラケットの振り抜きが良くなります。また、ウェイトバランスに関してもトップヘビーとなり、ストロークを強化したい場合はおすすめです。
ただし、面のブレが起きやすくなり、重くし過ぎると操作性も損ねてしまうため、重りを貼る場合は少量からテストしてみましょう。
ラケットフェースの横に貼った場合
ラケットフェースの横に重りを貼った場合、インパクト時にスイートスポットを外れてもフレームの捻じれが減り、面の安定性が増す効果が期待できます。「ボールの当たりが安定しない」という方は横に貼ってみてはいかがでしょうか。
注意点としては、フェースの横に重りを貼るとウェイトバランスが先端よりも真ん中に寄ることで、振り抜きがやや悪くなります。ラケットの振り抜きの良さを重視される場合は先端に重りを貼った方が効果的です。
ラケットのスロートに貼った場合
スロートに重りをつけた場合、ウェイトバランスを維持したままラケットの重量を増やすことができます。ただし、スイングウェイト等にも影響が少ない分、重りで荷重する効果は薄いと言えるでしょう。
単純に今のラケットが重くなるとパワーのあるショットが打てるようになりますが、重りをつけていない状態よりも力が要求されます。
グリップに貼った場合
グリップ寄りに重りを貼ることで、ウェイトバランスがトップライト(ラケットヘッドが軽い状態)となり、ラケットの操作性が増します。ネットプレーやリターン等のような早い操作性が要求されるショットの精度を高めたい場合はトップライトはうってつけです。
グリップの形状を変えずに重りを貼りたい場合、グリップエンドのキャップを外して内側に重りを貼り付ける方法を試してみてください。
おすすめのバランステープ
一般ユーザーも多用しているおすすめのバランステープを3点ご紹介します。
kimony(キモニー) リードテープ
12㎜×1m、30g入りの鉛テープです。必要な重さ分だけ切って使うことができます。
Babolat(バボラ)バランサーテープ
3g×3本でタングステンを使用したバランステープです。
YONEX(ヨネックス)パワーバランススリム
3g×4本入りのテープで、切らずにそのまま貼り付けることで正しい重量調整が可能です。
まとめ
今回はテニスラケットの重りについて解説しました。「ラケットがちょっと合っていないかも?」と思った際には、バランステープを使うことでラケットのお悩みを解決できるかもしれません。
ラケットの様々な箇所に貼ることで検証を繰り返し、最終的に最適なパフォーマンスを発揮できるマイラケットへのカスタマイズを目指してみるというのも楽しいと思います。気になる方はぜひ、少ない重量から試してみてください。