テニスのATP/WTAツアー情報

テニスのATPファイナルズ/WTAファイナルズとは

記録 錦織 大坂なおみ ATPツアー ランキング WTAツアー
2021-07-02 更新
2020-11-19 作成
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プロ選手なら、誰しもトップを目指すものです。プロテニスには、毎年シーズンの締めくくりに、男子女子それぞれトップ選手のみが出場できる大会があります。

テニスの大会と言えば、四大大会(グランドスラム)のイメージが強いかもしれませんが、選手にとってはその締めくくりの大会へ出場し処理を重ねることも大きな目標のひとつです。日本の錦織圭選手や大坂なおみ選手も出場を果たしています。

ATPツアーとは

男子選手は世界各地で行われる「ATPツアー」に出場して、ランキングを競います。ATPとは男子プロテニス協会「ATP(Association of Tennis Professionals)」のことで、男子の大会やランキングを管理しています。

ATPファイナルズとは

約一年間ATPツアーを戦ってきた中で、ランキング上位の選手だけが出場できる大会が「ATPファイナルズ」です。選手生活を通しても出場できない選手のほうが多いのですから、どの選手にとっても憧れであり目標であり、出場選手には栄誉なことでしょう。

開催時期と開催地

ATPファイナルズは「ファイナル」という言葉の通り、テニスシーズンの最後を飾る大会です。例年、11月中旬に1週間ほどの日程で行われます。

ATPファイナルズの第一回大会は、1970年に東京で行われました。以後、開催地が何度か変わっています。2000年以降を見ると、リスボン(ポルトガル)・シドニー(オーストラリア)・ヒューストン(アメリカ)・上海(中国)を経て、2009年からはロンドン(イギリス)で開催されています。2020年までは、ロンドンO2アリーナで行われることが決まっています。

出場条件とプレイヤー数

ATPファイナルズには、1月1日からのポイントの合計(ポイント加算となる大会は決まっている)の上位8人が出場できます。

出場選手は上位8人ですが、9位から20位までにグランドスラム優勝者がいた場合は、8位の選手と入れ替わり、優勝者が出場します(優勝者が2人以上の場合は、ランキングが上の選手のみ)。また、上位8人の中でケガなどを理由に辞退する選手がいれば、繰り上がりで9位以下の選手が出場できます。

それ以外の9位以下の上位2人は、補欠として待機します。この後解説するラウンドロビンにおいて出場選手が棄権した際に、代わって試合をするためです。

大会方式

通常のATPツアーは勝ち抜きのトーナメント方式ですから、試合に負けた時点で次の試合はありません。しかし、ATPファイナルズは少し違っています。

まず、出場選手はシード権の順番によって半分に分かれます。4人ずつの2グループとなり、その中で総当たりの1次リーグ(「ラウンドロビン」と呼ぶ)が行われます。4人が総当たりして勝敗数を競い、上位2人が準決勝進出。同じ勝利数だった場合は、直接対決した結果や獲得セット数など細かく条件がついて準決勝進出者が決められます。

グループAの1位とグループBの2位、グループAの2位とグループBの1位が準決勝を戦い、それぞれの勝者が決勝戦へ進みます。仮にラウンドロビンで2位だったとしても、優勝する可能性が残されています。

ATPファイナルズは、3セットマッチ(2セット先取したほうが勝利)で行われます。

獲得ポイントと賞金

出場者は8人のみですが、一流選手ばかりが集まるトップレベルの大会。その年の最強選手を決めると言っても過言ではありませんから、大会の賞金やポイントは、選手にとって魅力あるものになっています。

ATPエントリーランキングに加算されるポイントは18大会分と決まっていますが、ATPファイナルズでの獲得ポイントも含まれます。つまり、他の選手よりも1大会分多くもらえるのです。一年間、上位を維持してきたボーナスのようなものですね。

ラウンドロビンで1勝するごとに200ポイント、準決勝で勝利すると400ポイント、決勝で勝つと500ポイントが獲得できます。ラウンドロビンで全勝して優勝した場合、つまり1敗もすることなく優勝すると1,500ポイントも稼ぐことができます。出場者の多いマスターズ1000の優勝よりも大きく加算されるのです。

賞金については、出場するだけでも、控え選手でももらえます。2019年のシングルスの賞金額を見てみましょう。

控え選手は116,000ドルがもらえます。出場選手は、出場しただけで215,000ドルを、さらにラウンドロビンで1勝するごとに215,000ドル、準決勝勝利で657,000ドル、優勝すると1,354,000ドルも入ります。全勝優勝で、2,871,000ドルにもなるのです。

過去10年の優勝選手

ATPファイナルズの直近10年の優勝者は以下の通りです。

2019年-ステファノス・チチパス
2018年-アレクサンダー・ズべレフ
2017年-グリゴール・ディミトロフ
2016年-アンディ・マレー
2015年-ノバク・ジョコビッチ
2014年-ノバク・ジョコビッチ
2013年-ノバク・ジョコビッチ
2012年-ノバク・ジョコビッチ
2011年-ロジャー・フェデラー
2010年-ロジャー・フェデラー

WTAツアーとは

男子のATPに対し、女子は女子テニス協会「WTA(Women's Tennis Association)」がランキングや大会を管理しています。WTAが開催する大会を「WTAツアー」と呼びます。

WTAファイナルズとは

女子も、シーズン最後に上位8人だけが戦う大会「WTAファイナルズ」があります。この大会に出場できるのは、安定してそのシーズンを戦い切って上位をキープした選手のみ。WTAファイナルズは、一年間の集大成です。

開催時期と開催地

WTAツアーの最終戦となるWTAファイナルズは、ATPファイナルズよりも少し早い時期に開催されます。10月末から11月上旬にかけて行われます。

1972年に前身の大会がアメリカで始まりました。2000年まではアメリカ国内で開催地が移動していましたが、2001年以降はアメリカ以外の国でも開催されています。数年ごとに開催地が変更されており、2019年から2028年までは中国の深圳(シンセン)市で開催されます。

出場条件とプレイヤー数

ATPファイナルズと同様に、年始からファイナルズ直前までの合計ポイントを争うレースランキングの上位8人が出場できます。

大会方式

大会方式も、ATPファイナルズと同じです。出場者8人が2グループに分かれ、4人でラウンドロビンを戦います。総当たりなので、ラウンドロビンは1人3試合あります。

勝利数や直接対決の結果、セット取得率などによって各グループの上位2人が決定。計4人が準決勝に進出して、それぞれの勝者が決勝戦に臨みます。

過去には5セットマッチの時もありましたが、現在は3セットマッチで行われています。WTA特有の「オンコートコーチング(コーチを呼んでアドバイスを受けられる)」も採用されています。

獲得ポイントと賞金

WTAファイナルズのポイントも、エントリーランキングに加算されます。ラウンドロビン1試合出場するたびに125ポイント入るので、仮に負けてもこのポイントはもらえるのです。勝利すれば、125ポイントが追加されます。

準決勝に勝利すれば330ポイント、優勝で420ポイント獲得できます。全勝優勝すると、合計で1500ポイントが入ります。

2019年のWTAファイナルズの賞金額は、ラウンドロビンに出場すると385,000ドル、勝利でさらに305,000ドルもらえます。準優勝した選手はラウンドロビンの獲得賞金額にプラス1,100,000ドル、優勝者にはプラス3,425,000ドルです。ラウンドロビンもすべて勝利の全勝優勝で、4,725,000ドルも手にすることができます。グランドスラム優勝やATPファイナルズ優勝よりもはるかに多く、テニス史上、最も高額な賞金なのです。

過去10年の優勝選手

WTAファイナルズの直近10年の優勝者は以下の通りです。

2019年-アシュリー・バーティ
2018年-エリナ・スビトリナ
2017年-キャロライン・ウォズニアッキ
2016年-ドミニカ・チブルコバ
2015年-アグニエシュカ・ラドワンスカ
2014年-セリーナ・ウィリアムズ
2013年-セリーナ・ウィリアムズ
2012年-セリーナ・ウィリアムズ
2011年-ペトラ・クビトバ
2010年-キム・クライシュテルス

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監修
ゴンちゃん
テニスベア・アンバサダー
慶應義塾大学ではレギュラー2番手として、全日本学生テニス選手権大会や全日本大学対抗テニス王座決定試合で活躍。卒業後はYouTuberとして活躍し一躍有名に。2020年12月よりテニスベア・アンバサダーとしてテニスベアに参画。
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