【初心者必見】ボレーの基本と打ち方のコツをプロコーチが伝授

2023-04-15更新
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テニスのボレーとは、相手のボールをノーバウンドで返球するショットです。

今回は、初めてボレーを練習する人、これからボレーを習得しようとする人に向けて、そもそもボレーとは?から、ラケットの握り方や打ち方のコツ、ボレーを打つ時に気を付けるべきポイントまでご紹介します!

監修
土居諒太コーチ
日本テニス協会公認コーチ
亜細亜大学卒。インターハイシングルスベスト16 、インカレダブルスベスト4。Tecnifibre契約。志津テニスクラブ・東洋学園大学男子テニス部でコーチを担当。世界で活躍する土居美咲選手の兄としても有名。言語化が難しいことも分かりやすく説明できる指導実績豊富な実力派テニスコーチ。

テニスのボレーとは

冒頭でもご紹介した通り、テニスのボレーとは、相手のボールが地面に着地する前にノーバウンドで返球するショットです。基本的にはネットに近い位置で打つショットであり、ダブルスの前衛が主に使うショットでもあります。

ボレーは、シングルスにおいてもダブルスにおいても、ポイントの決め手となることが多いキーショットであるうえ、ボレーで決めると言ってもその技の種類は幅広いため、ボレーができるようになるとよりゲームを楽しめるようになるはずです。

テニスのボレーの基本的なグリップ

まずはボレーを打つ時のグリップ、つまりラケットの握り方をご紹介します。ボレーの基本的な握り方は、コンチネンタルグリップかイースタングリップです。

ボレーはコンチネンタルグリップと教わる方も多いかもしれませんが、土居コーチによるとイースタングリップで握っても構わないとのことです。どちらのグリップでも良いので、自分が打ちやすい方のグリップを選んでみましょう

コンチネンタルグリップとは

コンチネンタルグリップは、よく「包丁を握るように」または「握手をするように」と表現されます。

サーブやスマッシュ、ボレー向きのグリップで、特にサーブとボレーの標準的なグリップとして知られています。

イースタングリップとは

イースタングリップは、ラケットを地面に対して垂直にしたとき、グリップの八角形の3時の位置に手のひらを添わせるように握ります。

主にストロークで使用されるグリップですが、土居コーチのアドバイス通り、実際に打ってみてイースタングリップの方が打ちやすければ、この握り方でも全く問題ありません。

グリップの種類については、テニスベアのブログ内の他の記事でもご紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください。

フォアボレーの基本的な打ち方

続いてフォアボレーの基本的な打ち方をご紹介します。

ラケットを構える

まずは、ラケットをボールより少し高い位置にセットしましょう。ボレーを打つ時は、ボールをラケットの面に乗せるように下から打つのではなく、少し上から打つのがポイントです。

ラケットを動かす

良いボレーを打つには、ラケットを振らないことがとにかく大切です。ボレーは球速の速いストロークに対して短時間で合わせにいくショットです。そのためラケットを振ってしまうと間に合わなくなってしまいます。

ボールが近づいてきたら体を横向きにして、ラケットを小指側から動かしましょう。高くセットしたところからラケットを斜め前に動かして、ボールを押し出すようなイメージです。このイメージ通りにラケットを動かすためには、小指側からラケットを動かすのがポイントです。

バックボレーの基本的な打ち方

バックボレーも意識するところはフォアボレーと同じです。苦手意識を持つ方もいらっしゃいますが、難しく考えず、基本の打ち方を体得しましょう!

バックボレーのグリップ

バックボレーのグリップは、右利きの場合、左手を右手の上に添えるように自然に握ります(右手はフォアボレーと同じグリップです)。

バックボレーの打ち方

ラケットの動かし方もフォアボレーと同じです。

体を横向きにした状態でラケットを少し高めにセットし、小指側から斜め前に動かしましょう。

バックボレーのきれいな打ち方のコツ

バックボレーはフォアボレーと違って、体のコントロールがしづらいかもしれません。そこできれいな打ち方になるための練習方法をご紹介します。

体は回さない

フォアボレーでも同じですが、ストロークと違ってボレーは体の回転を利用しない打ち方です。つまりボレーを打つ時は、体が回らない(体が正面を向かない)ようにすることが大切です。

そのためには、右利きの場合、左脇を締めるようにラケットを動かすのがコツです。おへその20センチ前の空間に左肘をくっつけにいくイメージです。

また、右肩は後ろに壁があるイメージで、体が回らないように気を付けましょう。

ボレーは振らない!

以上、ボレーの基本的な打ち方のコツ、ボレーを打つ時に気を付けるべきポイントについてご紹介しました。

ボレーはラケットを振らないことが大切です。ボレーは押し出すというイメージで、ラケットを構えた時とボレーを打った後のラケットの面の向き(傾き)がほぼ変わらないのが理想です。「ラケットは後ろに寝かさない」と表現されることもありますが、ラケットを振らないことを意識しましょう。

練習を重ねるごとに忘れてしまいがちですが、ラケットを振っているかどうかすぐ確認できる方法があります。それは、相手・ボール・ラケットがすべて自分の視界に入っているかどうかです。ラケットを後ろに引かなければ自分の視界から消えないわけで、相手・ボール・ラケットがすべて自分の視界に入っている状態がベストです。

都度確認しながらたくさん練習してボレーを習得し、より一層ゲームを楽しみましょう!

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